今やテレビCMで見ない日はないほど、有名なクレジットカードの一つとなっている楽天カード。
今クレジットカードを持っていない方はもちろん、2枚目・3枚目のクレジットカードとして楽天カードが気になるという方も多いのではないでしょうか?
ですが一口に楽天カードと言っても、色々なカードが発行できるようになっているため、一体どのカードを発行すべきか迷ってしまうのも事実。
そこで今回は、楽天カードの中でも代表的なカードである、楽天カード・楽天ゴールドカード・楽天プレミアムカードの3種類について、比較解説をしていこうと思います。
- どの楽天カードを発行すべきなのか?
- 楽天カードの種類別に特徴を知りたい
楽天カード各種の違いをまとめて比較
まずは、楽天カード・楽天ゴールドカード・楽天プレミアムカードの3種類のカードの仕様について、表でまとめて比較してみましょう。
楽天カード | 楽天ゴールドカード | 楽天プレミアムカード | |
---|---|---|---|
年会費(税込み) | 永年無料 | 2,200円(税込み) | 11,000円(税込み) |
国際ブランド | |||
デザインの種類 | 通常デザイン含め7種類から選択可能 | 通常デザインのみ | 通常デザインのみ |
付帯機能 | 楽天Edy 楽天ポイントカード | 楽天Edy 楽天ポイントカード | 楽天Edy 楽天ポイントカード |
ETCカード | 付帯可能 ※年会費550円 | 付帯可能 ※年会費無料 | 付帯可能 ※年会費無料 |
家族カード | 付帯可能 | 付帯可能 | 付帯可能 |
旅行傷害保険 | 海外旅行傷害保険 | 海外旅行傷害保険 | ◯海外旅行傷害保険 ◯国内旅行傷害保険 |
ポイント還元 | ◯通常利用100円ごとに1ポイント ◯楽天市場での利用でポイント最大3倍 | ◯通常利用100円ごとに1ポイント ◯楽天市場での利用でポイント最大5倍 | ◯通常利用100円ごとに1ポイント ◯楽天市場での利用でポイント最大5倍 |
その他の特徴 | なし | 国内空港ラウンジを無料で利用可能 | ◯国内空港ラウンジを無料で利用可能 ◯世界1,300箇所以上の空港ラウンジが利用可能の「プライオリティ・パス」を無料で登録可能 |
表を見ると、楽天カード→楽天ゴールドカード→楽天プレミアムカードの順で、付帯される機能が少しずつ増えているのが分かります。
楽天カードの共通したメリットですが、それはどこで楽天カード(ゴールド・プレミアム含む)を使っても、利用金額の1%分のポイント還元が受けられるという点です。
その点に加え、各カードでそれぞれメリットがありますので、詳しく見ていきましょう。
楽天カード(平カード)の特徴

まずは楽天カードの特徴を見ていきます。ちなみに、ここで言う「楽天カード」というのは、楽天カードの中でもいわゆる平カードのことであり、グレードが最も低いカードを指しています。
グレードが低いといっても、クレジットカードの中では破格の性能をしているのが魅力です。
入会費・年会費が完全無料のクレジットカード
楽天カードは、カード発行に入会費も年会費もかかりません。そのため、とりあえず発行して使わなかったとしても、利用者にデメリットは一切ないというのが特徴です。
クレジットカードによっては、一定金額以上使用しないと年会費が無料にならないというものもありますので、楽天カードの発行でカードの種類に迷ったら、とりあえず楽天カード(平カード)を選ぶという選択で間違いありません。
どこで使っても1%のポイント還元が受けられる
年会費が無料で持てる楽天カードですが、カード利用金額100円ごとに、1%のポイント還元を受けることが出来ます。
この還元されるポイントというのは、楽天ポイントであり、1ポイント=1円として、楽天サービスで利用できるようになっています。
ポイントが使えるのは楽天サービスに限られるとはいっても、あらゆる物が買える日本最大級のECサイトである楽天市場、コンビニで手軽に使える楽天Edyなど、様々なジャンルの展開をしているため、楽天ポイントは実質現金のように使えるのが特徴です。
また、楽天Payの支払い先をポイントに設定することで、楽天Payに対応している実店舗での支払いにも使えます。(通常ポイント・期間限定ポイントともに楽天Payで消費できます!)
年会費はかからないのにポイント還元を受けられるという点で、楽天カードは圧倒的なコストパフォーマンスを誇ってるといえるでしょう。
楽天市場で使うと、ポイント還元が3%~になる
通常利用でも1%のポイント還元を受けられる楽天カードですが、楽天市場で使用することで、ポイント還元率が3%になるという特徴があります。
この記事をお読みの方も、楽天市場を日常的に利用しているのではないでしょうか?一度でも楽天市場を使う予定があるのであれば、絶対に楽天カードを発行した方がいいでしょう。
選べる4つのカードブランド
楽天カードの平カードは、VISA、Mastercard、JCB、American Express(AMEX)の4種類となっています。
利用店舗の多いVISAとMastercardをはじめ、オリジナル特典の多いJCB、そしてステータス性の高いAmerixan Experss(AMEX)まで選べます。
特に、American Expressについて、他のクレジットカードでも発行ができる会社がありますが、多くは年会費の必要なカードとなっています。楽天カードについては、American Expressを始め、どのブランドを選んでも年会費はかからないのが大きなメリットです。
楽天ゴールドカードの特徴

続いては、楽天カードよりもワンランク上の存在である、楽天ゴールドカードについて解説していきます。
楽天ゴールドカードは、どこで使っても1%のポイント還元が受けられるという楽天カード(平カード)のメリットをそのままに、更なる特典が上乗せされたカードとなっています。
年会費2,200円という安さでゴールドカードを持てる
クレジットカードをグレード別に発行している会社は多いですが、ゴールドカードは年会費が10,000円を越すものが大半です。
カード種類 | 年会費(税込み) |
---|---|
楽天ゴールドカード | 2,200円 |
三井住友カードゴールド | 11,000円 |
dカードゴールド | 11,000円 |
アメリカン・エキスプレスゴールド | 31,900円 |
ステータス性の高いゴールドカードを、年会費2,200円という安さで持てるのは楽天ゴールドカードならではの魅力。
また、各社のゴールドカードは旅行時の特典がついているケースが多いですが、楽天ゴールドカードも同等の特典がついています。
こうした点でも、コストパフォーマンスが高いのが、楽天ゴールドカードとなっています。
利用限度額が最大200万円に引き上がる
楽天カード(平カード)については、利用限度額が最大100万円となっていますが、楽天ゴールドカードの利用限度額は最大200万円となっています。
月の利用で100万円以上の利用が見込まれるようでしたら、楽天ゴールドカードにグレードアップする必要があります。
楽天市場で使用すると、ポイント還元が5%になる
楽天カード(平カード)では、楽天市場のポイント還元が3%になりますが、楽天ゴールドカードにすることで、還元率がなんと5%へ跳ね上がります。
例えば楽天市場で10,000円の商品を購入した際、平カードでは商品料金の3%である300ポイントが還元されますが、楽天ゴールドカードでは5%の500ポイントが還元されるようになります。
つまり、楽天ゴールドカードにするだけで、更に2%分お得になるのです。楽天市場を頻繁に利用する方にとってはこの上ないメリットですね。
国内外の空港ラウンジ利用料が0円になる
楽天ゴールドカードは、「ゴールド」の名に恥じない旅行に関する特典があります。それが、国内外の空港ラウンジ利用料が0円になるというもの。

特典として、上記の国内主要空港と、一部の海外空港にて、年2回まで空港ラウンジを無料で利用できるようになっています。
空港ラウンジは普通の待合室とは違い、軽食・ドリンクのサービスをはじめとして、フライトまでの待ち時間をゆっくりと過ごせる場所となっていますが、利用料としては1回1,000円程度が必要です。
この空港ラウンジを、上限の年2回利用すると、2,000円が無料になる計算になりますが、これは楽天ゴールドカードの年会費と同額です。つまり、フライトの往復で空港ラウンジを使用すれば、楽天ゴールドカードの年会費の元が取れてしまう計算になりますね。
ETCカードを無料で持てる
楽天カード(平カード)では、カード自体の年会費はかからないものの、ETCカードを発行する場合は、別途550円の年会費がかかります。
一方、楽天ゴールドカードでは、ETCカードの年会費はかかりません。
ETCカードの発行も考えている方であれば、実質楽天ゴールドカードを1,650円の年会費で持てることになります。
楽天プレミアムカードの特徴

自身で申し込める楽天カードの中で、最高グレードのものが楽天プレミアムカードです。
楽天プレミアムカードの特徴を一言で言うと、海外旅行者向けのカードです。
海外旅行へよく行く方にはとてもおすすめできます。逆に、年に一度も海外旅行に行く予定が無い方であれば、正直楽天プレミアムカードを選ぶメリットは少ないでしょう。
では、楽天プレミアムカードの詳細を見ていきましょう。
利用限度額が最大300万円に引き上がる
「プレミアムカード」というだけあり、利用限度額は最大300万円となっています。楽天カード(平カード)、楽天ゴールドカードの利用限度額よりも高い設定となっていますので、日常利用で限度額に困ることはほとんど無くなるでしょう。
ただし、個人の与信審査をもとに限度額が設定されるため、収入や年齢によっては50万円や100万円が上限となる場合もあります。
プライオリティ・パスが無料発行できる
楽天プレミアムカードを発行することで、プライオリティ・パスが無料発行できるようになります。これこそが、楽天プレミアムカードの一番の特徴です。
プライオリティ・パスとは、空港に併設された高級ラウンジを利用するための会員権で、140の国や地域、500以上の都市で1,300ヵ所以上で使えます。
このプライオリティ・パスはいくつかグレードがあり、最低でも10,000円の年会費がかかりますが、楽天プレミアムカードで無料利用できるようになるプライオリティ・パスは、最高クラスの「プレステージ」クラスとなっています。
ちなみに、プレステージの年会費は日本円にして40,000~50,000円ですが、まるまる無料になるのは楽天プレミアムカードならではの大きなメリットです。
楽天市場での還元率は楽天ゴールドカードと同じ
楽天市場でのポイント還元率は5%と、楽天ゴールドカードと同じ設定となっています。
楽天プレミアムカードにグレードを上げても、楽天市場でのお得さは変わりませんので、注意して下さい。
楽天ビジネスカードが発行できるようになる
楽天カードの中には、楽天ビジネスカードというカードがあります。
この楽天ビジネスカードは、法人・個人事業主名義で発行できるカードであり、経費処理を簡単にすることができるというメリットがあるのですが、楽天プレミアムカードを保有していないと発行できません。いわば、楽天ビジネスカードと楽天プレミアムカードは抱き合わせ販売のような状態です。
そのため、もし楽天ビジネスカードを持ちたいとのことであれば、楽天プレミアムカードの申し込みが必須となります。
どの楽天カードを選ぶべきか?
ここまで、3種類の楽天カードの特徴をそれぞれ解説しました。では、どの楽天カードを選べばいいのかについて、判断軸をお伝えします。
とりあえずお得なカードを持ちたいなら「楽天カード」
楽天カードはポイントがどんどん貯まっていくお得なカードで、難しいことを考えずとも確実にポイント還元を受けられます。しかも年会費がずっと無料なので、発行して損することはありません。
- とりあえず楽天カードでどれだけお得になるか試してみたい
- 楽天市場を年に数回使う
- 日常のお買い物もお得にしたい
という方であれば、楽天カードを選びましょう。
楽天市場で年11万円以上使うなら絶対に「楽天ゴールドカード」
楽天ゴールドカードは年会費が2,200円かかりますので、その金額分の元が取れればお得であると考えることができます。
まずは、先ほど解説した通り、国内外の空港ラウンジを年2回使用するだけで元が取れます。
それだけでなく、楽天市場での利用でも元が取れます。具体的に言うと、楽天市場で年間11万円以上を使うのであれば、むしろ楽天ゴールドカードを使わないと損してしまう計算です。
楽天ゴールドカードの損益分岐点については、以下の記事で解説していますので、合わせてご覧ください。
- 年に一度以上空港を利用する
- 楽天市場を年11万円以上利用する
- ETCカードを無料で持ちたい
- 利用限度額を100万円以上に引き上げたい
という方は、楽天ゴールドカード一択で良いでしょう。
海外旅行に年一度以上行くなら「楽天プレミアムカード」も視野に入る
楽天プレミアムカードは年会費が高くなるわりに、通常利用時のお得度は特に変わりませんので、一見するとコスパの悪さが目立ちます。
しかし、海外旅行をするとなれば話は別で、プライオリティ・パスを無料発行できるのは楽天プレミアムカードならではの強み。
また、利用限度額が最大300万円と高いことや、楽天ビジネスカード(年会費2,200円)を別途発行できることから、個人事業主や法人の代表にもおすすめできます。
- 年に一度以上海外旅行に行く
- 楽天ビジネスカードを持ちたい
- 利用限度額を可能な限り引き上げたい(最大300万円)
- 楽天ビジネスカードも発行したい
のような方は、楽天プレミアムカードを選ぶと良いでしょう。
まとめ:自分の生活に合った選択を!
楽天カードは平カードでも十分おすすめできるクレジットカードですが、お買い物の量・旅行の頻度と行った、自身の生活によって発行するカードを選ぶと、更にお得に使用できるようになります。
今回の記事でそれぞれのカードを比較していただき、自分の生活にあった一枚を選択してみて下さい。