楽天カードはポイントもザクザク貯まってコスパの高さが魅力的ですが、利用額が多い人にとっては「限度額は大丈夫なの?」と気になってしまいますよね。
一般的にクレジットカードの限度額は利用者の返済能力によって決まるため、「誰でも作りやすい楽天カードの限度額は低いのでは?」と思うかもしれません。
そこで今回は楽天カードの気になる限度額について紹介していきます。職業別の目安や限度額を引き上げる方法も解説するのでぜひ参考にしてみてください。
「利用限度枠」とは?

まずは、クレジットカードにおける「利用限度枠」の仕組みについて解説します。何となく「カード払いで使える金額」だとイメージしている人も多いですが、より正確に把握しておきましょう。
利用限度枠=ショッピング額+キャッシング額
クレジットカードには必ず「利用限度枠」が設定されています。利用者は利用限度枠の範囲でのみカードを利用できるようになっています。
例えば、利用限度枠が「50万円」だった場合、50万円までカードを利用できます。支払いが済んでいない利用残高が「30万円」あった場合、利用限度額は50万円−30万円=「20万円」となります。
また、利用限度枠は「ショッピング枠」と「キャッシング枠」で共通しています。
例えば、利用限度枠が30万円だった場合、ショッピング利用で8万円、キャッシング利用で7万円使っていると、残りの利用限度額は「15万円」となります。「ショッピング額」と「キャッシング額」で限度額が別に設定されているわけではないので注意しましょう。
限度額がリセットされるのはいつ?
利用限度額は利用残高が口座から引き落とされた段階でリセットされます。楽天カードの場合は当月末締め・翌月27日引き落としとなっています。
例えば、利用限度枠が50万円で今月30万円使った場合、限度額は20万円となってしまいますが、翌月27日に引き落としが行われると限度額が50万円に戻ります。
その時点での限度額は「利用限度額」=「利用可能枠」ー「未払いの利用残高」で把握できます。
よく限度額を「1ヶ月で使える金額」と勘違いする人がいますが、そうではありません。イメージとしては「カード会社から前借りできる金額」という方が近いでしょう。
分割払い・リボ払いを使う場合は限度額に注意しよう
利用限度額は「利用可能枠」から「未払いの利用残高」を引いた金額で算出できますが、この仕組み上「分割払い」や「リボ払い」の利用には注意しなければなりません。
分割払い・リボ払いで長期的に未払い残高があると、その分利用限度額が低くなってしまいます。
例えば、利用限度枠50万円のカードで、30万円の商品を10回の分割払いで支払った場合、当月の限度額は「20万」で、1回目の引き落とし後は「23万円」、「2回目の引き落とし後は「26万円」となります。
分割払いやリボ払いで残債が大きくなりすぎると、その分利用限度枠を圧迫し、カード払いで使える金額が低くなるので注意しましょう。
楽天カードの利用限度枠を券種ごとにチェック!
楽天カードの利用限度枠は券種によって異なります。各カードの利用限度枠は以下のとおりです。
カードの種類 | 利用限度枠 | 年会費 |
---|---|---|
楽天カード | 最高100万円 | 永年無料 |
楽天PINKカード | 最高100万円 | 永年無料 |
楽天ゴールドカード | 最高200万円 | 2,200円(税込) |
楽天プレミアムカード | 最高300万円 | 11,000円(税込) |
楽天ビジネスカード | 最高300万円 | 2,200円(税込) |
楽天ブラックカード | 最高1,000万円 | 33,000円(税込) |
楽天ANAマイレージカード | 最高100万円 | 初年度無料 2年目から550円(税込) |
楽天カードアカデミー | 最高30万円 | 永年無料 |
楽天銀行カード | 最高100万円 | 永年無料 |
通常の楽天カードなら利用限度枠は「最高100万円」になっています。
よりグレードの高い「楽天ゴールドカード」「楽天プレミアムカード」「楽天ブラックカード」では、限度枠が上がります。
また、学生向けの「楽天カードアカデミー」では、利用限度枠が最高30万円と低く抑えられています。
利用限度枠は個人の返済能力によって決まる
楽天カードの各券種の利用限度枠を紹介しましたが、記載されているのはあくまで「最高金額」なので、必ずしも誰もが希望の利用限度枠になるわけではありません。
クレジットカードの利用限度枠は利用者の「返済能力」をカード会社が判断した上で決まります。そのため、利用限度枠が「最高100万円」と書いてあっても、利用者によっては「30万円」や「50万円」に設定されることもあるでしょう。
また、利用者の返済能力は主に「年収」や「勤務形態」などから判断されるので。「安定した収入を継続的に得ている」ことが重要になります。
加入時の初期限度枠は低く設定される
クレジットカードの利用限度枠は一般的に「年収の1/3」の金額が基準となりますが、加入時点で設定される初期の利用枠は基準よりも低く設定されます。
カード会社としてはいくら安定した収入があったとしても、実際に使ってみないことには十分な信用が得られないため、最初の限度枠は低くなります。その後の利用状況や滞りのない支払いなど、実績を積み上げていけば限度枠の増額が段階的に行われます。
正社員で働いている場合
正社員で働いている方の場合、カード会社としては「安定した収入を得ている人」として利用限度枠についても高めに設定されます。
初めてクレジットカードを作る人を除けば、年収などに応じて30万円〜50万円ぐらいの利用限度枠は期待できるでしょう。
学生・アルバイトの場合
収入を得ていない学生の方やアルバイトで生計を立てている方などは「安定した収入を得ている人」とは言い難いため、利用限度枠についても低く設定されてしまいます。
これらの方の場合、利用限度枠は10万円〜30万円ぐらいの幅で設定されるでしょう。
限度枠の最低は?
楽天カードでは利用限度枠の最低金額が「5万円」と設定されています。
しかし、実際に限度枠が5万円に設定されることは少なく、ほとんどの場合10万円から限度額が設定されます。
楽天カードの利用限度枠を確認する方法
楽天カードの利用限度枠を確認する方法は主に以下の2つあります。
- 入会時に送付される書類に記載してある(初期設定時の利用枠の場合)
- 「楽天e-NAVI」から確認する
楽天カード入会時に送付される書類には「利用限度枠」が記載されています。
ただし、これは初期時の利用限度枠なので、その後変更などがあった場合は会員サイトの「楽天e-NAVI」で確認してください。
また、「書類を失くしてしまった」「楽天e-NAVIに登録していない」という方は以下の問い合わせ窓口に電話をして確認することもできます。
【自動音声ダイヤル】
・0570-04-6910
・092-474-9255
【コンタクトセンター】
・0570-66-6910
・092-474-6287
楽天カードの利用限度枠を引き上げる方法
楽天カードの利用限度枠はずっと初期設定時のままというわけではなく、利用状況に応じて増枠することが可能です。
ここでは楽天カードの限度枠を引き上げる方法を紹介していきます。
利用限度枠の引き上げ申請を行う
楽天カードの会員サイト「楽天e-NAVI」より、利用限度枠の引き上げ申請が可能です。申請を行うと楽天カード側で審査が行われ、通過すれば限度枠が増枠されます。
ただし、限度枠の引き上げには以下の条件を満たす必要があります。
- 毎月一定の利用がある
- 入会後及び前回の増枠申請から6ヶ月以上が経過している
- 支払い遅延などなく安定した利用をしている
限度額の引き上げを希望する方は楽天e-NAVIにログインし「お支払い/ご利用明細」→「ご利用可能額」→「ご利用可能額の増枠」の順にクリックすると手続きが行えます。

利用実績によっては自動で引き上げられる
増枠申請をしなくても、長期的に安定した利用実績がある場合、楽天カード側から自動的に利用限度枠の引き上げがされることもあります。メールによって増枠の通知がくるので確認しておきましょう。
また、楽天カードの利用限度枠は「最高100万円」ですが、自動引き上げの場合だと200万円まで増枠されるケースもあります。
グレードの高いカードに切り替える
「楽天ゴールドカード」や「楽天プレミアムカード」といったグレードの高いカードに切り替えることで利用限度枠を引き上げることが可能です。
もちろん切り替えには審査に通過する必要がありますが、限度枠を大幅に引き上げることができます。
一時的に限度枠を引き上げることも可能
中には、海外旅行や高額な商品の買い物で一時的に利用限度枠を増額したいという方もいるでしょう。
楽天カードでは「楽天e-NAVI」から一時的な限度枠の引き上げ申込みができます。サイトにログインし「ご利用可能額の一時的な増枠」を選択して手続きを行ってください。
一時引き上げの期間は「2ヶ月」となっており、引き上げの上限は「300万円or限度枠の2倍まで」となっています。また、一時引き上げにも「入会後及び前回の増枠申請から6ヶ月以上が経過している」ことが条件になっています。
まとめ
この記事では、楽天カードの利用限度枠について解説しました。
「利用限度枠ってそもそも何?」という部分を理解した上で計画的な利用が必要です。
各券種で設定されている利用限度枠の上限や利用者の返済能力によって設定される限度枠についても確認しておきましょう。
また、楽天カードでは会員サイトの「楽天e-NAVI」から簡単に限度枠の変更が可能です。 「利用限度枠が足りない」と思ったら気軽に増枠申請をしてみましょう。